高尿酸血症(痛風)について
高尿酸血症とは、血液中の尿酸が多くなり過ぎている状態です(尿酸値7.0mg/dL超)。尿酸が蓄積していくと、血液中に溶けきらなくなって結晶化し、手足などの関節に溜まって激しい痛みを引き起こします。これが痛風(発作)です。
高尿酸血症では、食事・運動療法によって尿酸値を下げることが大切です(6.0mg/dL以下)。ケースによっては、尿酸の生成を抑制する薬や、尿酸の排泄を促す薬などが処方されますので、医師の指示通りに服用してください。
高尿酸血症の治療の3ステップ
1. 痛風発作を鎮める
- 痛風の予感がするとき…コルヒチンを飲む
- 痛風が起きてしまったとき…痛み止めを飲む
2. 高尿酸血症に特異的な合併症を予防する
- 特異的な合併症とは痛風の発作や尿路結石など
- 尿酸値のコントロール目標は「6mg/dL」(尿酸が血液に溶ける限界は7mg/dL)
3. 高尿酸血症に非特異的な合併症を予防する
- 非特異的な合併症とは動脈硬化など
- 高尿酸血症の患者さんのほとんどは血糖、血圧、血清脂質のどれかに異常値がある
- それらを適切にコントロールして、動脈硬化進行を予防
痛風・尿路結石・高尿酸血症の治療の実際
過食、高プリン・高脂肪・高蛋白食嗜好、常習飲酒、運動不足などの生活習慣は高尿酸血症の原因となるばかりでなく、肥満、高血圧、糖・脂質代謝異常、ひいてはメタボリックシンドロームなどの合併とも深く関係します。

尿酸の治療薬
尿酸産生抑制薬・尿酸排泄促進薬があり、それぞれ腎機能に併せて投与量を調整します。
