高血圧について
高血圧とは、血圧がある程度の範囲を超えて高く維持されている状態です(診察室血圧140/90mmHg以上・家庭血圧135/85mmHg以上、家庭血圧を優先する――「高血圧治療ガイドライン2014」(日本高血圧学会)による)。
血圧の高い状態が続くと、血管壁が圧力によるダメージを受けます。するとこの壁が厚くなったり、硬くなったりする動脈硬化の原因になり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中、腎臓病などを引き起こしやすくなります。

夜間や早朝の高血圧が、脳卒中、心筋梗塞の発生につながることがあります。実際、午前6時ごろから正午は、脳卒中の発生率が最も高いことが報告されています)。

高血圧は脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めます
高血圧は放置すると、脳出血や脳梗塞、狭心症、心筋梗塞の発症リスクが高まることが知られております。
さらに、腎不全や大動脈解離のリスクも高まるということが知られております。

高血圧の治療
ストレスを回避する生活習慣
塩分制限(1日6g以下)の食生活の改善を推奨します。
現代人の塩分摂取が過剰の人が多く、日本人の平均塩分摂取量は12g/日と言われております。
保存食や味付けに塩分は欠かせません、知らず知らずのうちに食塩を取りすぎているかもしれません。
血圧を定期的に測定しましょう
血圧が高くても症状はありません。知らないうちに合併症の危険性が高まっているかもしれません。
できれば家庭血圧測定を、朝と夜、1日2回測定して、自分の血圧を把握しましょう。
血圧が高い人は、早めに医療機関を受診し、適切な服薬を始め、血圧をコントロールし、合併症を防いでいきましょう。